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<<   作成日時 : 2015/10/16 20:53   >>

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北村薫『中野のお父さん』読了。
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本の感想はブクログに書いているので、こちらのブログの“読書”タグではマンガや雑誌ネタばかりですが、たまには(笑)小説なんかも読んでいるんですよ。

この『中野のお父さん』、帯によると、“〈本の達人〉が贈る新名探偵シリーズ”だそうです。
今回は文芸編集者の娘と高校国語教師の父という組み合わせ。
探偵役はお父さんの方です。

北村薫さん自身の国語教師経験も生かされているのでしょうか?

まぁ、それにしても相変わらずの博覧強記。
〈日常の謎〉を謳いつつ、そこまでついて行ける人はあんまりいないよ、というディープな本の世界に引きずり込まれます。
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“「でも、寝不足の続いた夜なんて、編集部全体、滅びに向かうように明るくなるでしょう?」
「太宰治だ」”


というような会話がさらっと出てくるわけですが、太宰治の『右大臣実朝』に「明るさは滅びの姿であろうか。人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ」とあるのを知らないとそんな会話はできないんですよね〜。

『枕草子』の中宮定子と清少納言の「香炉峰の雪」をめぐる会話みたいです。
(これも『枕草子』を知らないとわからないかも知れませんが…)

ところで、この「人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ」を読んで思い出したのが、小野不由美の『十二国記』。

短編集『華胥の幽夢』に収められている『帰山』で、風漢(延王尚隆)と利広の会話の中に、
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“国が傾きつつあるのに、住人たちの様子が明るい。これは国が危険な状態にある証拠だと、利広は長年の経験から心得ていた。(中略)
「憂鬱そうにしている間は、まだ持ち直すことがあるんだけどな」”


とあるんですが、小野不由美さん、『右大臣実朝』を読んだことがあるんじゃないかなぁ?

なんて、本から本へと八艘飛びのように飛び回る北村さんの本を読んで、私も他の本に飛び移ってみました。
読んだ本同士がこうやってつながっていくのって、ちょっと嬉しい。

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